2024年4月、車なしで長崎市内を観光しました。
この記事では2時間かけて徒歩で巡った東山手地区の洋館&長崎孔子廟について紹介します。
ガイドブックを見てみると長崎市は魅力的な観光スポットが盛りだくさん。
長崎市内の観光は
スポットが多いだけに
計画的にまわることが
とても大切!
事前にじっくり観光コースを考えたので、とても充実した旅になりました。
各スポットのまわり方・所要時間・感想をこれからの長崎観光にどうぞお役立てください。
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コースまとめ
まずはコース全体を簡潔に紹介します。
コース全体を紹介したあと、各スポットについて詳しくお伝えします。
メディカルセンターで下車後 → 徒歩5分 → オランダ坂入口へ
- スポット間の移動に利用
オランダ坂を徒歩5分ほどかけて上る → 東山手甲十三番館へ
- 所要時間15分
東山手甲十三番館を出て → 徒歩2分 → 東山手十二番館へ
- 所要時間10分
東山手十二番館を出て → 徒歩5分 → 東山手洋風住宅群へ
- 所要時間20分
東山手洋風住宅群を出て → 徒歩5分 → 長崎孔子廟へ
- 所要時間40分
参考にしたガイドブック
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徒歩ルート
今回の観光は路面電車や路線バスをメディカルセンターで下車してスタートするのがおすすめです。
下車したあとの詳しい徒歩ルートはこちら☟
坂道が多いので
スニーカーがおすすめ!
オランダ坂
路面電車や路線バスのメディカルセンターで下車すると、オランダ坂まで案内する看板がありました。
メディカルセンターから徒歩5分ほどで迷わずにオランダ坂の入口に到着。
ここからしばらく洋館を巡っていきます。
オランダ坂の特徴である石畳を一歩一歩踏みしめます。
オランダ坂周辺は洋館だけでなく、日本っぽい石垣があったりそこで暮らす方々の住宅が建っていたりします。
居留地だった頃の名残と現代がうまく調和している雰囲気を感じつつ坂道を上り、たまに振り返っては景色の移り変わりを楽しみました。
オランダ坂の石碑
東山手甲十三番館付近にオランダ坂の石碑があります。
坂道を上るのに夢中だと
見逃しそうになりますが
素敵な写真が撮れますよ!
東山手甲十三番館
東山手甲十三番館は明治中期頃に外国人の賃貸住宅として建てられた洋館です。
昭和初期から中期にはフランス代理領事の私邸だったそう。
建物が洋風でも屋根は
日本っぽさのある瓦!
ドラマやCMのロケ地に使われている場所なので見覚えある方がいらっしゃるかもしれません。
お庭にはかわいいハートリーフ。
訪れるみなさんが写真撮影を楽しんでいました。
建物の外にはベンチや椅子がたくさん置かれているので景色を楽しみながらゆっくり過ごすことができます。
2024年1~3月に放送された月9ドラマ「君が心をくれたから」に複数回登場した建物なので、宣伝に力が入っていました。
建物の1階にはカフェや観光案内パンフレット置場が、2階にはアンティークな家具や写真が置かれていて当時の暮らしぶりを感じられる造りに。
東山手地区はカフェが少ないので、坂道を上って「ほっと一息コーヒーが飲みたい」という気分なら東山手甲十三番館のカフェはうってつけの場所。
また、カフェにはドラマ「君が心をくれたから」で主演の永野芽郁さんと山田裕貴さんのサインが飾られていましたよ。
綺麗なお手洗いもありました。
バルコニーからの景色も素敵な東山手甲十三番館。
入館無料なのでぜひ立ち寄ってみてください。
- 所要時間 15分
- 開館時間 10:00~17:00
- 料金 入館無料
- 定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/4
東山手十二番館
東山手十二番館は、先ほどの東山手甲十三番館から徒歩2分ほどなのでセットで訪れるのがおすすめ。
訪れた時はちょうど桜が咲いており、桜のピンク色がクリーム色の東山手十二番館と相性ばっちりでした。
東山手十二番館は、東山手エリアの現存する中で最も古い建物。
明治元年である1868年に建てられ、長崎市によって1995年に修復・復元されました。
ロシア領事館やアメリカ領事館として使用されていたことがあるので、建物内の中央あたりにはその名残である大きな廊下が。
そして廊下の両端には長椅子が設置されており、休憩している方が複数おられました。
オランダ坂を上るのは
体力を消耗するので
椅子があったら
ついつい座っちゃう!
建物内にはアンティークな家具や写真、豊富な資料があります。
当時の様子を想像しながら見学しました。
資料は居留地だった時の私学に関するもの。
安政の開国以降、居留地にはキリスト教を伝道するための宣教師らによってさまざまな私学が創設されたという歴史があります。
建物内の見学ボリュームは東山手甲十三番館よりもこちらの東山手十二番館の方が大きいと感じました。
建物の奥は木で補強されているようでした。
閉ざされた門があり、中に入ることはできませんが東山手十二番館の奥には更に洋館が2棟見えました。
このように洋館が連続して建ち並んでいると本当に外国みたい!
- 所要時間 10分
- 開館時間 9:00~17:00
- 料金 入館無料
- 定休日 12/29~1/3
東山手洋風住宅群
お次は東山手十二番館から徒歩5分ほどの場所にある東山手洋風住宅群へ。
傾斜がある場所に、上下2段に分かれて合計7棟が密集して建っています。
東山手洋風住宅群は1890年代頃に社宅や賃貸住宅として建築されたと考えられています。
現在は7棟の内、6棟が東山手地区町並み保存センターや古写真・埋蔵資料館として活用中です。
古写真・埋蔵資料館は下の段の1番手前の棟にある受付で入場料を払うと見学できます。
古写真資料館・埋蔵資料館
長崎市古写真資料館は、幕末から明治の長崎の居留地と市街地を写した古写真を展示中。
また、日本で最初期に写真館を開業した上野彦馬氏について知ることができます。
上野彦馬氏が開業した写真館では、坂本龍馬や高杉晋作など幕末に活躍した志士や明治時代の高官や名士の肖像写真が数多く撮影されたそうです。
古写真資料館は
日本史好きの方に
特におすすめです!
長崎市埋蔵資料館では、国産の遺物・舶来の遺物・長崎の陶磁・肥前陶磁などが展示されています。
週末でしたが、私が訪れた時は有料の古写真資料館・埋蔵資料館を見学する方はほぼいませんでした。
居留地だった頃の洋館が密集して建ち並んでいるのは日本でとても珍しいです。
有料の館内は撮影禁止でしたが、建物外観を見るだけでも楽しめますよ。
- 所要時間 20分
- 開館時間 9:00~17:00
- 料金 一般100円、小・中学生 50円(古写真資料館と埋蔵資料館の共通入館料)
- 定休日 月曜(祝日除く)、12/29~1/3
長崎孔子廟
東山手洋風住宅群から急な坂道を下ります。
自転車とか乗っていたらかなりスピードが出そうな傾斜です。
下りながらすでに長崎孔子廟の派手な屋根が見え始めています。
徒歩5分ほどで長崎孔子廟に到着。
ここまで洋館を巡ってきましたが長崎孔子廟では旅の雰囲気が一変します。
長崎孔子廟は1893年(明治26年)に清国政府と在日華僑が協力して建てたもので、複数回の改修を経て現在に至ります。
孔子廟は長崎だけでなく日本各地にあります。
儒学の学校に付随して建てられることが多かったからです。
その中でもこちらの長崎孔子廟は本格的中国様式の霊廟なので特に有名。
中国各地の博物館が所蔵する国宝級の文物が常時展示されている中国歴代博物館も併設されています。
孔子
『論語』で知られる孔子は、中国の春秋時代の思想家です。
長崎孔子廟について – 【公式】長崎孔子廟・中国歴代博物館ウェブサイト (nagasaki-koushibyou.com)
今からおよそ2500年ほど前、紀元前552年※魯の国の曲阜郊外(現山東省曲阜市)に生まれました。
孔子の時代は、周王朝が崩れ、諸侯が対立抗争した動乱期でした。
孔子は魯の定公に召されて要職にも就きましたが、その後職を退き諸国を歴遊。14年後に祖国の魯に帰り、弟子の教育と研究に専念しました。
紀元前479年没す。74歳。
孔子の死後、門弟たちは彼の言行や子弟との問答などを集めた『論語』を編纂しました。
※紀元前551年生誕の説もあります。
私が論語に関わったのは、自分が学生だった時の国語の漢文の授業です。
漢文の文法はレ点とか一二点とか…なんとなく覚えている方も多いのではないでしょうか。
それでは、入口の小さな門にある受付で料金を支払って入場です。
儀門
入場して最初にある大きな門は儀門です。
儀門の中央部分は神様と皇帝しか通ることを許されていないと言われつつも、開いていれば通って良いそう。
訪れた時は残念ながら
閉じていました。
儀門は屋根の湾曲具合がかっこいい。
屋根の上の龍や鳳凰は近づいて目を凝らしてもしっかり見えないほどの細かさで精巧に作り込まれていました。
72賢人石像
儀門を通り抜けると両脇に大理石の72賢人石像、真ん中には圧倒的な存在感の大成殿があります。
72賢人石像は全て顔が異なるそう。
顔の表情や仕草が1人1人作り込まれていました。
大成殿に入る前に端の屋根ありの通路を歩いていると、高価そうな椅子やテーブルが。
「手を触れないで」というような注意書きが無いので、座って休憩して良いと思われます。
壁面には論語がびっしり。
72賢人石像がガラスに反射してしまっているので写真では少々見にくいですね(泣)。
大成殿
大成殿には国内最大の孔子坐像が祀られています。
先ほど紹介した儀門では顔はめパネルがあったりしたので観光している方々も賑やかな感じでしたが、大成殿は厳かな雰囲気に。
大成殿内の両端には、孔子坐像を守るかのように一対の麒麟像。
麒麟像の脇にある説明の看板には「向って右を麒QI(雄) 左を麟LIN(雌)」と書かれていました。
なので、写真は向かって右にあるものなので「麒QI(雄)」の方。
麒麟は中国古来からの想像上の瑞獣だそうです。
長崎孔子廟中国歴代博物館・孔子廟史料館
大成殿の奥には博物館・史料館の建物があります。
1階がお手洗いと売店、2階が中国歴代博物館、3階が長崎孔子廟史料館です。
2階にある中国歴代博物館は日中友好と文化交流の促進をめざして1983年に建てられました。
中国国内各地の博物館が所蔵する国宝級の貴重な文物を常時展示中。
展示は2~3年ごとに入替えられ、そのつど門外不出の銘品が公開されているそう。
中国を訪れたくなる雄大な風景写真も数多く見ることができました。
長崎孔子廟史料館は長崎孔子廟が所蔵する数々の銘品や関連の資料を多数展示中。
孔子や孔子廟のことを知ることができます。
館内は撮影禁止ですが唯一、論語の一部が飾られたこちらの場所だけ撮影OKでした☟
碧水橋と池
入口の受付近くに戻り、最後に碧水橋と池がある場所に立ち寄りました。
碧水橋を渡った先にある門はれい星門(れいはきへんに霊と書く)。
れい星門は日本の神社にある鳥居の原型と考えられています。
観光ガイドブックでは手短に紹介されていた長崎孔子廟。
博物館や史料館で理解を深めることができ、内容たっぷりで楽しめました。
変面ショー
長崎孔子廟では不定期に変面ショーが開催されています。
変面は、お面が瞬時に10数枚変わる人気が高い中国の伝統芸能。
仕掛けは国家機密なんだそう。
開催日時に訪れることが
できるなら必見です!
長崎孔子廟公式HPのイベント情報で変面ショーのスケジュールが公開されています。
私は残念ながら開催日ではなかったのでYouTubeで見ました。
仕組みどうなってるんだろう!?というスピードでお面のデザインが違うものに!
次に訪れる際は日時を合わせてぜひとも実物を見たいと思います。
長崎孔子廟では有料で漢服着用・京劇面隈取り 絵付け・書写が体験できます。
きっと素敵な旅の思い出になることでしょう。
体験は16:00まで受け付けているそうなので、時間に余裕があればぜひ楽しんでください。
- 所要時間 40分
- 開館時間 9:30~18:00(最終入館17:30)
- 料金 大人 660円 高校生 440円 小・中学生 330円
※博物館の観覧料込み - 定休日 なし
おわりに
東山手地区の洋館と長崎孔子廟いかがでしたか?
今そこで暮らしている現代の家々の中に、居留地だった頃の洋館は不思議と馴染んでいるように感じました。
長崎孔子廟は入る前から建物の派手さが際立っていましたが、それもまた良い!
オランダ坂を上ったり下ったり、景色の移り変わりを楽しみながらあっという間の2時間コース。
ぜひ楽しんできてください。
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